■お礼と経過のご報告
3/1よりスタートしたクラウドファンディングですが、皆様の温かいご支援のおかげで目標金額を達成することができました!
北は北海道から、南は鹿児島まで、お知り合いの方も今回初めてお知り合いになった方も様々な方にご支援いただいております。
心より御礼申し上げます。
ご支援して下さった方には、募集終了後に改めてご連絡させていただきます。
募集については、予定通り3/31まで行います。
目標金額を上回るご支援につきましては、来年の苗木代に充てさせていただきます。
2024年は今年の3倍以上の1,000本の苗木を植える予定ですが、ワイナリー設立まではさらなるクラウドファンディングは行いません。
あとはトウモロコシなどの販売収入や融資でまかなう予定です。
ご支援いただけます場合は、この機会にご支援いただけますと幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
■ごあいさつ
初めまして、長野県飯綱町でワインブドウを栽培しているWinery Dreamの玉井勝浩です。
家族で営むワイナリーの設立を目指し、2020年よりワインブドウを栽培しています。
この度、皆様にご支援いただきたいことがあり、クラウドファンディングに挑戦させていただきました。
長文となりますが、ご一読いただけますと幸いです。
■プロジェクトで実現したいこと
2023年春に植えるワインブドウの苗木約300本を購入させていただきます。
品種はシャルドネとガメイです。
栽培を始めるにあたり、大きな負担となるのがこの“苗木代“です。
私の場合、平均1,500円の苗木を4,000本植える必要があり苗木だけで600万円、さらに垣根資材、農機具も含めると約1,000万円の投資が必要となります。
今回のプロジェクトは、2023年春に植える苗木代60万円(返礼経費と手数料を含む)のご支援を募らせていただくものです。
どうかお力添えのほど、よろしくお願いいたします!
(写真:苗木を植える私)
■これまでの活動と今後の予定
まず自己紹介をさせてください。
私は長野県長野市の出身で現在31歳、妻と2歳の長男と長野県飯綱町という田舎で暮らしています。
ワイン造りを始めるまでは横浜市に住んでおり、都内のIT企業で働きながら、ワインは趣味として楽しんでいました。ワインスクールに通い、毎週のように都内の試飲会に出かけ、国内外のワイナリーを巡っているうちに、”ワインを仕事にしたい”と考え始めました。
そんな中、妻の”ワインが好きならワイナリーをつくれば?”という一言がきっかけで、ワイン造りの道を歩み始めました。言われてみれば、私の実家はリンゴを栽培しており、子供の頃から農業が身近にあったため、栽培から携わることができるワイン造りに興味を持ちました。当時は長野県や北海道で小規模ワイナリーが多く誕生しており、”自分にもワインを造れるかもしれない”と考えました。しかし、ワインに関するノウハウはワインエキスパートを取得している程度で、栽培や醸造のことはさっぱりわかりません。
そこで、ワイン造りを学ぶため、2020年に横浜市から長野県飯綱町に家族を連れてUターンし、ワイナリーで2年間、栽培と醸造を学ばせていただきました。そのワイナリーはコンクールへの入賞も多くあり、安定してクリーンなワインを造っています。そこでは基本的な栽培と醸造技術、ワイン造りの大変さを学ばせていただきました。
その傍ら、ワインブドウを植えはじめました。このころはフルタイムで働きながら、土日は自分の畑を手入れし、子育てもし…と休みがなくあわただしい2年間でした。
(写真:私の住む飯綱町は長野県北部の雪深い田舎です)
2022年はワインブドウ農家として独立し畑の拡大に専念するとともに、半年間、塩尻市のワイナリーまで片道2時間かけて醸造研修に通いました。こちらのワイナリーでは、オーナーとそのご家族でワインを造っており、私の目指すワイナリーのイメージに近いものでした。酵母は添加せず、ブドウに付着している野生酵母で発酵させ、酸化防止剤もほとんど入れないワイン造りは、最初のワイナリーで学んだワイン造りと異なる部分が多く、大きな影響を受けたと感じています。
2023年には初収穫です。生産量はボトル80本ほどの見込みで品種はピノノワールです。ピノノワールは、タンニンが少なくなめらかなワインで、ラズベリー、チェリー等の赤系果実、バラ、すみれ、熟成により紅茶や森の下草といった豊かな香りを呈します。一方で病気にかかりやすく、日本での栽培は難しい品種です。
醸造は塩尻市の研修先に委託し、リリースは販売免許取得後の2024年を目標としています。
そして、2027年にはワイナリー設立を目指しています。
(写真:収穫間近のピノノワール)
■私の目指すワイナリー
年間生産量ボトル5,000本程度、家族で営む小さなワイナリーを目指しています。
ワイナリーというと、畑と醸造所以外に、レストランや庭がある…という景観を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、私は畑と小さな醸造所しか設けません。なぜならば、理想とするワインを造るため、もてる時間を栽培、醸造に集中させるためです。
私は「農家が誇りをもって造るワイン」を目指しています。
原料はすべて自分で育てたブドウを用います。品種はピノノワールが7割、シャルドネが2割、ガメイが1割となります。
ワインは、何よりも「ブドウの個性(品種、風土、年)が表現されていること」を目指します。ブドウ自身が持つ品種特徴が引き出されており、かつ太陽が降り注ぎ、いつも風が吹き抜けていく畑の風土を反映したワインを造ります。
味わいとしては、複雑で豊かな香りがあり、果実味を大切にし寄り添う酸と旨味があるワインを理想としています。
畑の立地にはこだわっています。遮るものがなく陽が当たり、水はけと通風性が良い丘陵地を選んで畑を整備しています。
この丘陵地は、飯綱山に由来する土地で太古の火山噴火が創り出した地形、土壌がそのまま引き継がれています。また、ほとんどの畑がもとはリンゴ畑でしたが、高齢化や担い手不足で耕作されなくなった畑です。
リンゴが栽培されていた当時の様子を伺うと、日あたりと水はけがよく、糖度が高く色づきも良いリンゴが採れたという話を聞きます。ブドウも日あたりと水はけが重要な作物ですので、凝縮感のあるブドウができるのではないかと考えています。
(写真:ワイン畑は眺めの良い丘の上にあります)
栽培においては、特定の栽培手法にこだわるのではなく、「どうしたら持続的に望ましいブドウを収穫できるか」を柔軟に考えます。畑の気候、ブドウ樹の状態を観察し、適切なタイミングで必要な手入れをすることを心がけます。
自然と共にある農業においては当たり前なことですが、難しいことです。その年の気候、収量制限の程度、収穫のタイミング、病気の多寡等、ワインの味わいの半分は畑で決まります。
味わいのもう半分は、醸造で決まります。
醸造においては、「どうしたらブドウのポテンシャルを引き出せるか」を考えます。こだわりとしては、乾燥酵母を添加せずブドウに付着した野生酵母で発酵させ、ろ過をせず瓶詰めします。
ただし、理想を実現できるかは自分次第です。
技術研鑽、試行錯誤、ブドウへの思いやりを大切にしていきたいと思います。
■ワイン造りに対する想い
今のところ誰かから期待されているわけでもなく、私の好きで始めるワイン造りです。
しかしながら、私が造るワインが皆様の食卓に花を添え、会話や出会いのきっかけになることを願っています。
私がワインを好きになった原点は、ワインショップに行き店員さんにおすすめのワインを聞き、ワインに合いそうな食事をつくる、そして妻と一緒にワインを楽しむという時間です。ワインには人を幸せにする力があると思います。田舎で家族で力を合わせてワインを造る、そしてそのワインで皆様の食卓がより一層楽しいものになれば、これ以上ない幸せです。
そしてもう一つ、ピノノワールへの想いがあります。世界には様々なピノノワールがあり、産地や畑、造り手による差が多い、飲み手の興味が尽きない品種です。そして、近年、日本でも多くのピノノワールが造られています。私自身も飲み手の一人として、日本のピノノワールの可能性には注目しており、より多くの選択肢があれば嬉しいことだと思います。
私にどのようなピノノワールが造れるかわかりませんが、日本におけるピノノワールの選択肢を一つ増やしたいと考えています。
また、私のワイン造りが持続的なものとなり、結果としてふるさとである長野市や飯綱町の活性化に貢献できればと考えております。
(写真:ワイン会にて。食卓を幸せにするワインを目指しています。)
■返礼品
本当はご支援してくださる皆様にはワインをお返ししたいところですが、スタートして間もない私にはまだワインがありません。
そこで返礼品として、今年初めて収穫するピノノワールの房や自家栽培のトウモロコシに加えて、畑の雰囲気や私の人となりを知っていただけるような返礼をご用意いたしました。画面右の返礼内容をご覧ください。
また、今回購入させていただく苗木を含め、
苗木植栽を以下の日時で行います。
ボランティア様を募集させていただきますので、ご興味がございましたら、お気軽にご連絡ください。
①2023/4/15(土) 10:00-14:00 雨天の場合は4/16(日)同時間帯
②2023/4/22(土) 10:00-14:00 雨天の場合は4/23(日)同時間帯
皆様とお話できることを心より楽しみにしております。
(写真:2022年苗木植栽時のお昼ごはん。右から2番目が私です。)
■最後に
正直なところ、突出したワイン造りの経験などがない私が、クラウドファンディングで皆様からご支援を募ることについて、身の丈に合っていないのではないかと自問自答しました。
それでもご支援を募ろうと考えたのは、“皆様とつくるワイナリーを目指したい”からです。一人で黙々と畑仕事を行い、ワインを醸す職人的なあり方もいいですが、私は開かれたワイナリーでありたいと考えています。
なぜならば、私が目指すところは、「私のワインを召し上がってくださる方の幸せな食卓」です。味には現れないかもしれませんが、私はご支援してくださる皆様の想いも込めてワインを造ります。
また、私は飲み手として造り手としても勉強中であり、皆様と交流させていただくことで多くの気づきや大切なことを吸収していきたいと考えております。
こうした開かれたワイナリーでありたいと考え、クラウドファンディングに挑戦させていただきました。
皆様の温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします!
■自己紹介
■リンク
■連絡先
Winery Dream 玉井 勝浩
Tel: 080-1235-1195
Mail: k.tamai318+wine@gmail.com
プロジェクトオーナー
Winery Dream 玉井 勝浩