↑ 製造の様子と、クラフトビール造りにたどり着いた経緯を動画でご覧になれます!
こんにちは。新しいクラフトビールブランド8Peaks BREWING(エイトピークスブルーイング)をつくる、株式会社エイトピークスの齋藤由馬(さいとうゆうま)です。
ドイツ旅行をきっかけに美味しいビールと、ビールが美味しくなる空間にそれぞれ興味を持った私は清酒メーカーおよびクラフトビールメーカーでの修行を経て、2018年1月、長野県茅野市に小さなクラフトビール会社を立ち上げました。クラフトとは「職人の」という意味合いで、小さな醸造所のビール職人が丹精込めて醸造するビールはクラフトビールと呼ばれています。
10月に酒類製造免許を取得し、11月からいよいよ醸造をスタートいたしました。12月の発売日に、ホップを効かせた自家製ビール『Pale Ale[ペールエール]』と、小麦麦芽を50%使用した『Wheat Ale[ウィートエール]』の2種類をボトルでリリースいたします。
当初はボトルの販売オンリーと考えていた中、お客様から直接いただいた「生で飲めないの?」という声。地元の飲食店で気のおけない仲間たちと共にグラスを鳴らして喉を鳴らしながら飲みたい、シックなホテルの落ち着いたラウンジでなみなみ注がれたエールをすすりながら思案にふけりたい...など、お客様にとっての最高のひとときというのは多種多様です。しかしながら「樽生でも飲みたいね」とお客様から興味を持って聞かれるたびに、ビールを通じてお客様の最高のひとときをつくるため、樽での提供も行いたいと強く思うようになりました。
今回のプロジェクトは8Peaks BREWINGのビールを樽生でご提供させて頂くために立ち上げました!
樽生ビールがあればお客様により広い範囲でより最高のひとときを過ごして頂くことができる!
現状8Peaks BREWINGでは樽が無いため、他の醸造所に委託し、一度にたくさんの樽生ビールを詰めて頂くことも検討しました。しかし、お客様がどんなシーンで楽しんでいただけるだろうか、より良いひとときが過ごせているだろうかなどの想いを込めて樽詰めする、「私とお客様の心の距離」を大切にしたいと思い、ひと樽ひと樽丁寧に詰めて提供したいと考えました。
8PeaksBREWINGが醸造するビールは、「ここのビールを飲むために八ヶ岳に来たといわれるような存在になる」ことをコンセプトに、八ヶ岳のある諏訪地域の食や自然に合うビールにこだわり甘味、香り、苦み、コクのバランスを設計しています。私は幼少の頃から食に対する好奇心が強く、実家の家庭菜園ではトマトの品種ごとにある味わいの違いを幼いながら楽しんでいたほどでした。そんな小さな違いでも楽しみたい私が目指したのは、ここ八ヶ岳の裾野で乾杯から最後の締めまでお楽しみいただけるようなオードソックスなビールです。諏訪地域は海が無く周囲を山に囲まれ、御神渡りがあるように冬場が特に厳しいという特徴があります。そのため昔から味噌などの発酵食品や、シカやイノシシなどの野生鳥獣の肉を貴重なタンパク源にしていました。これら地域と人々が醸成した食文化から、くどくなく、淡くすっきりとしたわずかな苦みをもつ、香り高く食事に合うビールを造るために日々研究を重ねています。ふと思い出してまた飲みたくなるように、またその中に手造りならではの美味しさ、ビールを飲むことの楽しさを表現するように努めています。このこだわりを樽生ビールにすることでもっとたくさんの方に飲んでもらえるようにしたいのです!
そしてビールは目的ではなく、お客様皆さまにより良い時間を過ごして頂くための手段に過ぎません。8PeaksBREWING の樽生ビールを片手に、お客様それぞれの最高のストーリーと共に楽しんで頂けたら嬉しいです。
開業準備、会社設立、醸造所設営、免許取得、そしてビール製造...本当にたくさんの人に支えられてきました。地域の方々、先輩、家族、友人、同業者の方々。若葉マークがとれ、自前の醸造所で安定してビールを造れるようになってきた今こそ、この御恩を皆さまに生ビールでお返しする時だと強く思います。
地元のお料理にも合わせて美味しい8PeaksBREWINGのビール。樽生ビールにすることで皆さまのより良い時間を過ごして頂くために引き立て役に徹し、支える役目を担い、もっともっと八ヶ岳を盛り上げていきたい!ご家族やご友人がここ諏訪地域に立ち寄った時に、地元で造られているクラフトビールがあってね、ここでしか造られていないクラフトビールでね...と皆さまが自慢できるように、そして、ゆくゆくはここのビールを飲むために八ヶ岳に来たといわれるような存在になれるように、より良いものづくりをしていきたいです。
クラフトビールの魅力は、私は多様性であるといつも考えています。世界には何百、何千種類というビールの種類があり、それぞれが特徴をもっています。この多様性こそが、昨今叫ばれているビール離れを食い止め支える重要なポイントだと思います。私そして8PeaksBREWINGはビールと地域を結ぶ役割を担いたいのです。
具体的には地元の魅力あふれる原材料をビールに活かすことです。八ヶ岳を抱く諏訪地域は昔から味噌だけでなく日本酒造りもさかんに行われています。ここ諏訪地域の酒蔵で発見された醸造協会7号酵母、いまでは長野県を超え日本全国で使われている酵母です。日本酒の酵母をビールを醸すときに使ったら、誰も想像したこともない美味しいビールになるかもしれません。皆さまには、これをビールにしたらどんなものができるだろう?と是非想像してみて欲しいのです。それが例えば、自宅の庭になっているけど使いきれない山椒の実だって良いのです。それらをビールにし樽生ビールにして多くの方々に喜んでもらえるようなビールを造れたら...と夢見ています。出来上がりまでのドキドキ、ワクワクを一緒に体験してみませんか?
飲めば飲むほど、好みに合うビールに出会えるその楽しさを体験して欲しいと心から願っています。
クラフトビールは正に『職人の』、手造りの味わいが最大の特徴です。造り手の人となりが素直に現れます。同じ種類のビールでも使われているホップの種類、投入するタイミング、果てはその日の温度で様々に変化します。是非、ビールの奥深さを一緒に体験して参りましょう。各醸造所はそれぞれが理想のビールを追い求めています。定番を磨き続ける、あえて定番を外す、自らでまったく新しいビールを1から開発するのも大いに結構です。8peaksBREWINGでは、定番ビールを磨き続けながら、四季おりおりの美味しいビールのある生活を提案するために、たゆまぬ努力を続けていくことを誓います!皆さまのご要望にお応えしたい気持ちから立ち上げた当プロジェクト。ビールを飲む方を想い醸造を重ね、樽生ビールにして皆さまにお届けすることを目標に!これからも精進してまいります。
プロジェクトオーナー
株式会社エイトピークス