プロジェクトの背景とシーズについて
私たちは、年に「発達障害児・者及び家族支援の会シーズ」を立ち上げ、「ないものをつくる」ために、地域に発達障がい支援の種をまいてきました。立ち上げから9年、発達障害者支援法の施行から10年を経て、一般社団法人シーズ発達研究所(以下、シーズ)を設立しました。
シーズの活動の出発点は発達障害児を持つ親の会です。保護者交流会や活動の中で子どもに必要なものを一つひとつ作り上げてきました。シーズの特徴を活かした「シーズスタイルの支援」は学会でも発表させていただきました。保護者交流会での話題は子どもたちの成長に伴い、教育から就労、社会生活へとニーズが変化し、将来への不安が中心となっていきました。
そのニーズにこたえるため、2020年2月、就労継続支援B型事業所「アトリエシーズ」を開設しました。短時間での就労、利用者の特性に合わせた作業の開発、など定着が難しい人たちに何が必要かを考え、送迎もできる限り対応するようにしました。シーズスタイルの就労支援、です。
そして、2021年5月、下諏訪町の旧中山道沿いに共同生活援助事業所(グループホーム)「シーズホーム新町」を開設しました。男性用4室の小さなグループホームですが、新築で快適な生活環境を目指しました。さらに、2022年4月の開設を目指して、同じく下諏訪地に女性用4室のグループホーム「メゾン・ド・シーズ」を建設中です。そこには、
音楽室を作ります。
プロジェクトの概要
私たちが考えるグループホームでの生活は、
自分の家にいるような暮らしです。そして、その暮らしに何か「
楽しいこと」を加えられないか、障がい者の生活をデザインできないかと考えました。それが「
シーズスタイルのグループホーム」となるわけです。
シーズでは、発達障害支援の中で、いろいろな余暇活動を提案してきました。お買い物活動、ガンプラを作る、卓球、カラオケ大会、などです。アトリエシーズでもサークル活動を行っており、その中の音楽サークルで、
音楽が持つ大きな力にあらためて気づかされました。普段はほとんど話さない子が、楽器の演奏では雄弁だったり、初めて触れる楽器にいきいきと目を輝かせたり、伸びのある歌声を披露したり、音楽を奏でているときはみんな輝いている、そのことに気づきました。更に、一人で奏でる音楽より、みんなで演奏する音楽に楽しさを感じています。
音楽は交流の手段となりうるのです。私たちの目標は障害があってもなくても、地域で安全安心に暮らしていくことです。そのためには、安心できる、安全だと思える場所が必要です。しかし、それだけでは、
地域での「豊かな暮らし」とは言えません。地域との交流の場が必要です。
私たちが作ろうとしている音楽室は防音と音響の設備を備えた本格的な音楽室です。そこで、音楽を通じて
地域との交流を図っていきたいと考えています。つまり、音楽室は、
音楽の持つ力を体現する地域交流の場となりうるのです。その中心にピアノ、それもグランドピアノがあったらなんて素敵でしょう。障がいがあっても地域の中で「豊かな暮らし」が送れることを実感できると思います。それが「
シーズスタイルのグループホーム」です。
資金の使途
地域の中での豊かな暮らしをデザインしたい……、そのアイテムのひとつ、
ピアノの購入に皆様の力を貸してください。
支援タイプについて
全コースとも感謝の気持ちをお礼状に認めさせて、お送りさせていただきます。
○2000円コース
アトリエシーズで作成した手漉き紙のしおりとはがきのセットです。牛乳パックの再利用によるもので独特な風合いが特徴です。
○3000円コース
○5000円コース
グループホームの完成後に、音楽室で完成記念コンサートを予定しています。プロの演奏家をお招きする予定です。そのコンサートの招待券を3000円コースでは1枚、5000円コースでは2枚、お送りします。
○10000円コース
予約制で2時間、音楽室をお使いいただけます。楽器は持ち込んでいただくことが原則ですが、本プロジェクトで購入予定のピアノは弾いていただくことができます。個人やグループで利用できます。
プロジェクトオーナー
一般社団法人シーズ発達研究所