今回のCFで開発するのはウォッシュチーズと呼ばれる、表皮を塩水、お酒などで洗い熟成させたタイプのチーズです。
このウォッシュチーズ、リネンス菌と呼ばれる納豆菌の仲間の枯草菌の一種を用いています。そのため、そのタンパク質分解能力は強く、香りも硫黄系の香りがするなど結構なパンチ力を持っています。表皮を外して食べると香りは穏やかで、旨味がしっかりしているチーズです。それに熟成するとフルボディの赤ワインに合うんです。
このリネンス菌はアルカリ性で活性化し、オレンジ〜赤い色素を出し、それに伴い粘液も出す性質を持っています。そのため、伝統的に紅の木の実をアルカリ水溶液で抽出したアナトーを溶かした塩水で洗っていたのだと思います(お酒は酸性なのでそれで洗っただけではダメ)。ボスケソもこれまでアナトーを使っていました。しかし、春日温泉のpH9.6というアルカリ性の温泉水を使う事で、アナトーも必要ないのではということになり、今回開発するチーズではアナトーなしでやってみたいと思います。アナトーなしで試作品のような綺麗なレンガ色になれば良いなと思っております。楽しみにしていてくださいね。
#ボスケソ #CF信州 #アナトー色素
プロジェクトオーナー
株式会社ボスケソ