こんにちは、サクライです。
私たちco:doは、CF信州にてはじめてのクラウドファンディング(2020年12月21日~2021年1月15日)を行い、ご支援いただいた方々をはじめ、ご協力いただいた皆様のお力添えにより、現在ブランド運営を実施しております。
本日は、私たちがどのような商品を展開して、取り組みを行っているのかを、この場をお借りして皆様にご報告させていただきます。
モンクバッグ(Monk bag)
古来より僧侶がみ身に着ける法衣である袈裟をデザインベースに、
纏う鞄(まとうかばん)として再構築された「モンクバッグ(Monk bag)」。
サーキュラーエコノミーと生分解性(自然に還る素材使い)をテーマに、
一般的にポリエステルが用いられる縫製糸にいたるまで綿100%の糸を採用することで、
全ての原料において天然素材のみを使用し、「生産→使用→処分」の消費サイクルの中、
環境負荷を可能な限り排除したアイテムに仕上がっております。
使い込むほどに味が出て、そのしっかりとした作りから長く愛用することができるだけではなく、
縫製工場を有するアパレルメーカーとしての背景を生かし、お客様へのリペア対応はもちろんのこと、
不要になってしまったものもリメイクして活用いただける商品として提案することで、
作り手と使い手が共に過程を楽しめるようなモノづくりを実現しております。
斜め掛けにした際の袈裟を想起させるシルエットに加えて、
その持ち方によって変化する表情もこの鞄の魅力の一つです。
大きい荷物を持ち運ぶ際には肩掛けにしてビッグサイズのショルダーバッグとして、
手提げとして持ったときには、ゆるりとした雰囲気でお使いいただくことができます。
今回、生地に使わせていただいているのは、
岡山県倉敷市の株式会社タケヤリによる、「備前コーマオックス」です。
創業1888年、明治から続く老舗帆布生地メーカーとして、
全国シェア70%とも言われる倉敷帆布の半数以上を生産し、
船やトラックの帆、跳び箱や体操用マットの布地、
馬具に用いる生地から、登山用リュックや服地に至るまで、
極厚から薄手までの多種多様な帆布を織り上げることができる機屋さんです。
50年ほど前に輸入されて以来、稼働し続けているベルギー製シャトル織機ピカノール。
細番手で品質の高いコーマ糸を、無糊のまま経糸と緯糸の両方に用いて、
一日に約0.7反(約35m)というペースで時間をかけて打ち込まれた生地は、
ふっくらとした自然な膨らみがあり、使い込むごとに味わいを増していきます。
キャンバスより薄く、オックスフォードより厚い。
頑強でありながらも、しなやかな美しさを持った唯一無二の平織生地です。
そして、特徴的なパーツである木の環の部分。
こちらは純長野県産のウッドリングとなっております。
黒姫高原のアファンの森。
高度経済成長以降、日本の自然がどんどん荒廃していくのを憂いC.W.ニコル氏が、
私財をなげうって長野県信濃町で放置され荒れていた山林を買い取り、
森の再生に着手したのは1986年のことでした。
アファンの森は、地域本来のあらゆる生物が安心して暮らせる森を目指して35年、
今では長野県の絶滅危惧種60種が確認されています。
2002年「一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立。
現在34ヘクタールを超える広さの森へと広がっています。
2020年4月3日に永眠したC.W.ニコル氏の遺志を継いだ財団により、
「C.W.ニコルメモリアル自然再生基金」の開設と並行して、
アファンの森における間伐材の活用方法を検討されていた中、
co:doの取り組みにご賛同いただき、今回の協業が実現しました。
森の再生のために間伐されたコナラは、木曽地方の酒井産業株式会社により、
製材、乾燥処理された後、提携工房である楯木工製作所へと送られ、
モンクバッグ(Monk bag)のパーツとなる木の環として生まれ変わったのです。
硬くて重いコナラの木は、
反りや捻じれなどの狂いが生じやすく、扱いが難しい素材です。
建具の欄間や障子などに用いる伝統的な技法「組子細工」を得意とし、
国産材の最高級品である木曽桧を素材として、
Sansuiのスピーカーグリルや、照明器具、神棚などを手掛けてきた
三代続く老舗工房である楯木工製作所にて一点一点丁寧に形作られました。
仕上げに、えごま油を含む蜜蝋オイルを塗布した木の環は、
木本来の魅力を残しながら、滑らかな手触りになっています。
またカラーバリエーションとして、草木染めを施したモンクバッグ(Monk bag)を二色ご用意しています。
(左:ソヨゴ銅媒染、右:ヤシャブシ鉄媒染)
どちらも長野県大町市美麻の染色工房solosoloの周囲で採取される植物を原料に、
一点一点丁寧に染め上げていただいております。
是非是非、それぞれの色味をお楽しみいただければと思います。
https://codojp.official.ec/categories/3547715
陶器リング(Pottery ring)
半纏(Japanese short coat)の陶器ボタンでも活用させていただいた、
長野県の伝統的工芸品である松代焼を指輪の中石とした陶器リング(Pottery ring)。
地域活性化というテーマのもと、co:doが中心となって企画開発。
松井窯窯元 松代陶苑が指輪の中石となる松代焼を、
一級貴金属装身具製作技能士である上田のTee.代表・早川智也氏が
シルバーリングのデザイン、製作を担当しています。
指輪の中石のためという、とても小さなサイズの松代焼ですが、
陶器ボタンの製作と同様に、松代陶苑にて一点一点丁寧に製作されていきます。
出来上がった松代焼を、リングの中石としてセットし、
Tee.代表・早川智也氏により陶器リングとして命が吹き込まれていきます。
まるで天然石のように一つひとつの表情が異なる松代焼を、
宝石の代わりにジュエリーとして活用した陶器リング(Pottery ring)。
刻印を施し署名に使用されたり、身分証明の代わりにもなった
シグネットリングをデザインの起源とすることで、
日本の伝統工芸を誇りに思い身に着けて欲しいという願いを込めています。
またサイドはあえて縁を落とすことで、
松代焼の釉薬の流れを横からも楽しめるよう設計されております。
こうして伝統と革新の融合、そして地域社会の共生の輪を表現したアイテムとして、
身に着けられる工芸品「陶器リング(Pottery ring)」が誕生しました。
指輪を収めるのは、飯山市の阿部製紙による内山紙を、
長野市安茂里のペーパー工房金子にて製作いただいた化粧箱。
二種類のデザインをそれぞれお楽しみください。
https://codojp.official.ec/categories/3558691
半纏&巾着(Limited edition × HARVEST LABEL)
CF信州にて、皆様にご支援をいただいたことがキッカケとなり、
HARVEST LABELとのコラボレーションが実現しました!
こちらは、現在BOOSTERというサイトにて、
限定予約販売として公開させていただいております。
お互いの知恵やデザイン、クラフツマンシップを合わせることで
完成したコラボレーションアイテムを是非一度ご覧くださいませ!
https://camp-fire.jp/projects/view/440260
POP UP EXHIBITION @ 松本PARCO
そしてそして、これらのアイテムを一堂に会してご覧いただける場として、
松本PARCO様にてPOP UP EXHIBITIONを開催しております。
実際に手に触れてお楽しみいただけるように、
そして私たちの取り組みを知っていただけるように、
趣向を凝らしてスペースを作らせていただいております。
開催期間は7月25日までとなっております。
この連休、是非足をお運びいただければと思います。
また、24日と25日の最後の二日間はco:doスタッフも店頭に立たせていただき、
商品やブランドについてご案内させていただきます。
https://matsumoto.parco.jp/pnews/detail/?id=12115
●期間:7月3日(土)~25日(日)
●時間:10:00~20:00
●会場:松本PARCO 3F 特設会場 ※入場自由
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
プロジェクトオーナー
co:do