【80周年を迎えた老舗シャツメーカーの新たな取り組み】エシカルでファッショナブルな半纏を、長野県から発信したい!

エシカルでファッショナブルな半纏を、長野県から発信したい!
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co:do

地場産 挑戦する人 地域活性化 環境保護 伝統文化 プロダクト

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【co:do】半纏(Japanese short coat)に込めた想い

2020年12月28日 18:55

こんにちは、ニシザワです。

 

知ってもらいたい、半纏(Japanese short coat)のこと

ニシザワImg46504


現在CF信州にてクラウドファンディング挑戦中の半纏(Japanese short coat)ですが、良さをもっと知ってもらいたい!と思い、こちらに記したいと思います。
 

まず、なぜ半纏がアイテムとして選ばれたのか。

半纏の企画発案はイトウさんでした。イトウさんへインタビューしたいと思います。

 

Q.第一弾アイテムの企画時、イトウさんが開口一番に「半纏がいいです!」とおっしゃっていたと思うのですがなぜ半纏が欲しいと思ったのでしょう?

A. 寒さ厳しい土地に住まう私たちにとって冬季の防寒は大きな課題であり関心ごとです。

私の故郷も雪深い場所で、母が言っていた「子供の頃は半纏着て過ごしてたな〜」という一言から半纏って暖かそうでいいな…と私の半纏への憧れが生まれました。

 

それから毎年、冬になると半纏を必死に調べに調べていたのですが、これだ!という一着には出会えず数年が経っていました。

中綿たっぷりだったり、可愛らしい柄だったり室内着にはよいのですがその素朴なイメージを抜け出せず、自分自身が着用している姿を重ね合わせられなかったのです。

 

求めていた半纏は、
①もちろんあたたかいこと
②長く着用できる飽きの来ないシンプルな色柄とデザイン
③外にも着ていけるファッション性
この三要素を兼ね備えた一着。

 

そんな折にco:doの企画会議があり、「半纏が欲しいです!つくりたいです!」と提案してみたところメンバーの賛同をいただき私たちの半纏作りが始まりました。



Q.半纏を作る工程に関してはいかがでしたか?

A.和裁の直線断ちに由来する、袖口のぴんとした立ち上がり。実用性も兼ね備えた短めの袖丈。

そのオリジナリティ溢れるシルエットはなんとも素敵で、このシルエットは残しつつ素材でも美しく見せるということが課題に上がりました。

 

薄地だとシルエットが保たれないどころか暖かくないし、中綿を入れるとどうしても素朴な印象になってしまうし、、と堂々巡りに陥っていると
 

「ウール地を使うのはどうかな?」
というサクライの一言。

 

目から鱗でした。
 

毛七のダブルフェイスの肉厚メルトン生地を目にして、手で触れたときのメンバー全員の「これだ!」という感覚。
 

私たちの求める半纏像に急接近した一場面でした。
 

それから
パターンの調整、
裏地の選定、
ボタンの選定、
ネームのサイズや素材、位置など資材の選定など

幾多の試行と検証からの
「これだ!」の瞬間を経て
co:doの半纏が完成しました。

 

サクライImg46460


ありがとうございました。

半纏が欲しいという思いはありつつもお目当ての半纏に出会えなかったイトウさんのおかげで発案され、このような半纏を完成させることができました。

かといって、イトウさんが欲しい半纏をそのまま作ったわけではないのですが笑

みんなが着れる、だれでも着れる、長く着られる、そんな半纏をスタッフ一同で作りました。

 

想いを届ける

 

 

私達のブランドはメンバーの意見を大切にし、みんなで理解し合い、co:doが出来上がってきたように思います。

その中で環境に配慮したブランドであることもメンバーの意見により拘ってきたポイントです。

「環境に配慮」と言っても、とてもざっくりした表現です。もっと具体的にお話しをします。

 

最近の世の中から聞こえてくるさまざまなワードはみなさまの耳にも届いていることと思います。


SDGs3R
聞いたことあるけどなんだっけ?という方に向けて。

今年中におさらいしておきましょう。

 

3RとはReduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つのRの総称です。
Reduce(リデュース)は、製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること。耐久性の高い製品の提供や製品寿命延長のためのメンテナンス体制の工夫なども取組のひとつです。
Reuse(リユース)は、使用済製品やその部品等を繰り返し使用すること。その実現を可能とする製品の提供、修理・診断技術の開発、リマニュファクチャリングなども取組のひとつです。
Recycle(リサイクル)は、廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること。その実現を可能とする製品設計、使用済製品の回収、リサイクル技術・装置の開発なども取組のひとつです。
https://www.3r-suishinkyogikai.jp/intro/3rs/


SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、直訳すると持続可能な開発目標です。
 

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html


17のゴールの内容を確認したことはあるでしょうか?

日本では当たり前のようなゴールが他国ではなされていなかったり、逆も然りだったり。

こちらも載せておきますので、一緒に見ていきましょう。

 


1貧困をなくそう
2飢餓をゼロに
3すべての人に健康と福祉を
4質の高い教育をみんなに
5ジェンダー平等を実現しよう
6安全な水とトイレを世界中に
7エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8働きがいも 経済成長も
9産業と技術革新の基盤をつくろう
10人や国の不平等をなくそう
11住み続けられるまちづくりを
12つくる責任 つかう責任
13気候変動に具体的な対策を
14海の豊かさを守ろう
15陸の豊かさも守ろう
16平和と公正をすべての人に
17パートナーシップで目標を達成しよう


わかりやすい言葉で表されていますが、17すべてのゴールの達成は決して簡単なものではありません。

わたしたちco:doは長野県のファクトリーブランドとしてこのゴールに近づけるよう取り組んでいます。


例えば「5ジェンダー平等を実現しよう」に置き換え、男性、女性、それぞれのファッションアイテムとしてカテゴリ分けをせず、みんなが着用できる、みんながファッションを楽しめるようにアイテム提案をすること。

「12つくる責任 つかう責任」においては必要なものを必要な時に必要なだけ作ること。

世界における衣料の廃棄量は莫大です。

わたしたちの作るアイテムは必要に思ってくださった方の手元に届き、長く着用いただけるようお作りしています。

時には予期せぬアクシデントもあります。

破れてしまった、傷んでしまった、その場合はわたしたち自身でお直ししますのでご連絡ください。

ファクトリーブランドならでは、普段お仕事をしている事務所の隣には縫製工場があります。

お直しのアイテムはそちらにて直していただきますのでご心配は不要です。

この点に関しては3Rのリデュースやリユースに通ずる部分もありますね。

わたしたちは流行に沿った一過性のアイテムを作っているわけではなく、長く愛していただくアイテムを作っている、ということを知っていただきたいです。

 

形作る


半纏作りの肝といっても過言ではない生地選び。

生地の選定はサクライさん主導の元行われました。


家の中で着ても、お出かけするときにも着られるような半纏を、というのがテーマにあったため半纏従来の中綿が入っているイメージを一新できるよう、重厚なウール素材をイメージしました。

 

ウール素材といっても数ある中から私たちが出会ったのは、リサイクルウールとは思えない風合いの生地、「毛七」でした。

尾州の大鹿株式会社さんにて生産されている「毛七」は、生地原料の仕分け・反毛という工程も日本国内で行われ、最終的に生地となる織布の工程はシャトル織機やレピア織機という旧式の機械で丁寧に時間を掛けて織られているものでした。

国内で丁寧に作られている分、高価ではありますがその分素敵な生地であったため選ばない選択肢はありませんでした。

他国でもリサイクルウールは生産されていますが、日本で仕分けられているものは状態の良い古着から、細かく色を分類しているためきれいに仕上がります。

毛七のリサイクルウールで半纏を作ることができて私たちは幸せ者です。

 

ヨリImg46444


内ポケットのボタンは、ヴィンテージボタンの再利用か陶器ボタンのどちらかで悩んでいました。

サクライさんから社内の方に陶器ボタンについて相談もしていただきました。

現在、PL法(製造物責任法)の影響で扱っているところがほとんどないというお話を聞いたサクライさん。

「ない」と言われたことでハートに火がついて、陶器ボタンへの気持ちが膨らんだそうです。

そこから地元長野県の松代陶苑さんへ別注の陶器ボタンの製作を依頼しました。

松代陶苑さんは私たちの考え、気持ち全てを理解してくださり、快諾してくださいました。

最初のサンプルの段階から希望通り、いや予想超えの出来上がりで、一同びっくり。

松代陶苑の職人 小澤さんからも「縁が無ければ上手くいかない」とありがたいお言葉をいただきました。

 

画像4


6人いるといろんな意見も出てきます。

半纏が温かい分、インナーは軽く、半袖の上からも着られるものがいいという要望も出ました。

となると、袖通しが良くなるよう、肌触りが良くなるように裏地が必要ですね。

生地ハンター サクライさんの判断もいただき裏地には「ベンベルグ(キュプラ)」一択でした。

ベンベルグは日本の旭化成株式会社のみにその技術が残されている再生繊維で、本来ゴミとして処分されるコットンリンターという素材を、リサイクルではなくアップサイクルして生産されているものです。

ベンベルグは絹のような質感で、天然素材として持つ生分解性もあり、半纏の裏地にぴったりの生地でした。

唯一残念だったこと、、、それは生産工場が宮崎県延岡市のため、このコロナ禍の中工場を訪問することができませんでした。

co:doの活動を通じてモノがうまれる現場に伺うことで学ぶもの、知るもの、感じるものはたくさんあります。

機会がありましたら伺いたいものです。

 

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最後に


イトウさんにインタビュー参加していただきましたが、co:doスタッフからもみなさまへメッセージをいただきました。
 

モチヅキ『厚手のウール生地を使用しているのであたたかいのは勿論、驚くほど軽くやわらかいので着ていて着用ストレスを感じないところが個人的な1番のオススメポイントです!
半纏らしくお部屋で着ていただくもよし。
コートとして外に出かける時に着ていただくもよし。
皆様の冬のお供として長い間寄り添える1着になれば幸せです。』

 

サトウ『多くの方々にご協力頂き、皆さまの想いも巻き込みながら生まれたこの半纏。
一枚一枚仕分けされるウールの原料、一つ一つ丁寧に作られるボタン、ぶっきらぼうだけど暖かすぎる職人さん。
生地、ボタン、梱包紙に至るまで同じ表情の物は一つもありません。
こんな風にモノづくりをしないと、暖かなものは作れないんだなと感じた半纏の生産準備でした。
大量生産/大量消費の世の中で、暖かなモノづくりに携われたこと感謝致します。』

 

テラシマ『来季に先行しての限定販売ですが、お客様に届ける所まできたこと、本当に嬉しく思います。
さて、この半纏ですが僕の「推しポイント」は内側の陶器ボタンです。こちら、地元の松代陶苑さんに作って頂きました。
モノトーンな半纏の雰囲気を損なわない深みのある「色」がたまりませんね。
見えない部分の拘り、刺さる人には刺さりますよね。
外出時のコートとしても、家着としても使えるのでお家時間をより良いものにしてくれるでしょう。
少しでも興味が沸いた方は是非!』

 

サクライ『尾州で古くから取り組まれていた反毛の国内技術、そしてその再生原料を織りあげる旧式の織機による豊かな風合い。
尾州ウールの高級生地としての面と、リサイクルウールのアースコンシャスな背景が同居した、唯一無二の「毛七」生地を用いた半纏(Japanese short coat)は、ただのエシカルなアイテムに留まらず、まさによそ行きのアウターとして様々なシチュエーションで活用いただけます。
内ポケットの松代焼の陶器ボタン(松井窯松代陶苑)と、内山紙の包装用紙(阿部製紙)は、長野県の伝統的工芸品を生産する工房の協力無くして成し得ることはできませんでした。
私たちの「良いものを長く愛用する」という考え、そしてSDGs達成に向けての想いに共感いただき、この半纏(Japanese short coat)を企画することができました。
是非日本の手仕事が込められた渾身の一着をお楽しみください。』


 

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ニシザワ

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