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TERMINAL51°のライブラリーをどのように運営していくか。
1冊との出会いは人生をも変えると言われています。
「活きたライブラリー」の在り方を模索していたら社会活動家の田中一樹さんに出会いました。
そして寄付の本舎(ほんや)実店舗をTERMINAL51°内に構える運びとなりました。
「寄付の本舎」とは
「寄付の本舎」とは、本を通じて地域の活動団体へ寄付をおこなう取り組みです。
寄付として集められた本を陳列し、そこから気に入った本を持ち帰ることができます。
これらは販売ではなく、本に対するまたは支援先に対する気持ちとして1冊100円以上のお金の寄付をいただきます。
こうして集められた寄付金は、運営経費を除いて支援団体へお渡しする取り組みです。
市民活動の実態とリサイクルの視点
長野市内には約200団体NPO法人があります。コロナ禍も影響し運営難に陥っている団体も少なくありません。なかなか寄付金も集まらず地域活動団体への資金が回らなくなっている現状もあり、この支援活動により地域へ還元することが、SDGs11「住み続けられるまちづくりを」につながります。
また古本業者へ査定される本の半分は、価格がつかず古紙再生へ回ります。しかし査定がつかない本でも、人によっては価値のある本もあり、もう一度日の目が当たるような場所へ出すことが「モノ」の循環、SDGs 12「つくる責任 つかう責任」につながるアクションになります。
「TERMINAL51°」✖️「寄付の本舎」の可能性
「コワーキングスペース」という場所に「本」というツールがハブとなることで、「ヒト」「モノ」「コト」「情報」「アイデア」などが共感を呼び掛け合わさることで、出会いのきっかけになります。ステークホルダー同士の協働、例えば「学生×企業×NPO×個人」といったように、壁を超えた連携を生むことで新たなプロジェクトの創出や創業により、地域経済の発展を期待することができます。まさに協働による持続可能な社会構築で、SDGs17「パートナーシップで目標達成しよう」につながります。
「寄付の本舎 ほんのきもち」は、 地域活動の支援を行うとともに、地域内でのモノやお金の循環、また本に対する気持ちや想いの循環で、新たな物語を紡ぐお手伝いをするちょっと変わった本屋なのです。
社会活動家
寄付の本舎 ほんのきもち 主宰
田中 一樹
プロジェクトオーナー
水島 康明