【80周年を迎えた老舗シャツメーカーの新たな取り組み】エシカルでファッショナブルな半纏を、長野県から発信したい!

エシカルでファッショナブルな半纏を、長野県から発信したい!
プロジェクトオーナー

co:do

地場産 挑戦する人 地域活性化 環境保護 伝統文化 プロダクト

100%

  • 現在
  • ¥1,500,000
  • 目標金額
  • ¥1,500,000
  • 購入口数
  • 50口
  • 残り日数
  • 終了
このプロジェクトは、目標金額達成の有無に関わらずリターンをお申込みいただくとプロジェクト成立となります。

1.このプロジェクトについて

はじめまして、長野県千曲市のシャツメーカー"フレックスジャパン株式会社"の櫻井太河(サクライ)です。

数多くのクラウドファンディングの中から、「co:do(こどう)」による「半纏(Japanese short coat)」のプロジェクトページをご覧くださり、誠にありがとうございます。

私たちは長野県SDGs推進企業として第一期より認定をいただき、今年2020年に創業80周年を迎えました。

アパレルビジネスそして私たちの生活を今後も持続可能なものにするため、この度SDGs達成に向けた新たなる取り組みを若手社員の有志が担い、【3R
(reduce/reuse/recycle)の推進】【環境配慮】【廃棄物】をキーワードに、日本伝統のモノづくりを活かしたエシカルな製品開発を行い、サスティナブルとファッション性の両立を狙うブランド「co:do(こどう)」を運営します。

この度、第一弾アイテムとして2021年9月に発売予定の「半纏(Japanese short coat)」の先行販売の場として、このプロジェクトを活用させていただきます。

(リターンは2021年1月15日のプロジェクト終了後、50着限定にはなりますが順次サポートいただいた方の元へ発送いたします。)



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(co:do第一弾アイテム「半纏(Japanese short coat)」)


千曲川にほど近い、更埴ICの直ぐ側に、"フレックスジャパン株式会社"の本社と自社工場があります。

私たちは長年に亘り、独創的かつ先進性を取り入れ、時代に合わせた"シャツ"を作ってきました。

現在国内のドレスシャツマーケットのうち、20%以上のシェアを弊社が担い、また総合アパレル企業としてジャケットからベスト、ネクタイ、パンツまで、様々なファッションアイテムを手掛けるメーカーへと今も成長しています。



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(フレックスジャパン本社工場外観)


「co:do(こどう)」は、弊社が今まで取り組んできたモノづくりの精神と若手社員ならではの感性が融合した、工場発のファクトリーブランドです。

エシカルであることやサスティナブルであることと同様に、SDGs達成への取り組みとして、ブランドを通じての地域貢献や地元の活性化も私たちの目的の一つです。

「地域の課題解決のために、信州の未来をつくっていくために」というCF信州のコンセプトに共感し、クラウドファンディングに挑戦することとしました。

この度皆様からいただきます資金は、次の通り活用させていただきます。

 

調達資金の活用先

①半纏の原材料費/発送料
②CF信州手数料
③今後の活動資金

私たちの想いや取り組みについては、下記にて詳しくご説明をさせていただきます。

少々お時間をいただきますが、お付き合いくださいませ。



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(co:do第一弾アイテム「半纏(Japanese short coat)」)
 

2.co:doについて

まずは私たち「co:do(こどう)」についてご説明いたします。

歴史ある工場を有するアパレルメーカーとして、温故知新の考え方から「故きを温ねて新しきを纏う(ふるきをたずねて、あたらしきをまとう)」を自分たちのモットーとしました。

素材の生分解性や再生原料への着目、また日本伝統の技術や手仕事の再発見。

日本人である私たちがサスティナブルを語る上で、日本国内で昔から受け継がれてきた再生・再利用における技術や考え方に倣うことが重要であると考え、日本式の持続可能な製品作りを目指していきます。

またジェンダーレスなアイテム展開により、年齢・性別に捉われない普遍的なデザインを提案します。



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(吉田雅崇氏デザインによる、co:doブランドロゴ)


「co:do(こどう)」は既存の販売サイクルに捉われず、企画したアイテムを供給過多にならないよう必要とされるタイミングに限定数生産します。

生産するアイテムに適した素材や技術を吟味し、その生産背景を詳細に伝えることも私たちの存在意義です。

私たちは「co:do」を通じて、ユーザーと生産に関わるすべての人々を繋ぐハブのような役割を果たします。

生産した一つひとつのアイテムを届ける際には、顧客一人ひとりの満足と環境への配慮を両立するため、梱包資材に関しても、リサイクルのみならずアップサイクルも可能な素材・デザインを利用します。

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(co:do第一弾アイテム「半纏」)
 
 

3.半纏(Japanese short coat)について

この度、「co:do(こどう)」の第一弾アイテムとして、古くより日本国内において防寒着として着用されてきた「半纏」を現代的に解釈し、「Japanese short coat」としてリリースいたします。
 

中綿は用いず、"尾州"の再生羊毛"毛七"で作られたダブルフェイスのメルトン素材を採用することで保温性の確保を実現。

身体の動きに合わせて曲線のパターンを取り入れることで、室内着に留まらず、屋外でも着用することができるファッショナブルなアウターに仕上がりました。


 

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(女性:ニシザワ158cm着用)

 

"共有する服"をキーワードにデザインとサイジングを吟味することで、老若男女問わずお召しいただけます。
 

ファッション性のみならず環境への配慮はもちろん、長野県の伝統的工芸品である"松代焼"を陶器ボタンに、そして"内山紙"の和紙を梱包資材に使用し、素材や資材など細部までこだわりぬいた一着です。

 

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(男性:サクライ172cm着用)


私たちが選んだ素材や原料について、詳しくご案内させてください。

生産元へ訪れて直接お話を伺って、生産背景をまとめました。

文章も写真もボリュームがありますが、お楽しみいただけると嬉しいです。


 
尾州ウール「毛七」(仕分け:サンリード、反毛:玉腰整毛、織布:令和毛織)
https://www.keshichi-138.jp/

エシカルやサスティナブルという概念が広まる以前から、日本を代表する毛織物産地・"尾州"には羊毛再生の文化がありました。


不要になってしまった衣料品、縫製工場の裁断時に生じるハギレや余り布、糸を撚ったり生地を織ったりするときに出てしまう繊維くずなどを原料に、専用の反毛機械を用いてワタ状にし、再び新たな繊維として蘇らせます。


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(「毛七」の生地の原料となる、不要になってしまった衣料品たち)


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(色ごとに分けられた衣料品は、反毛機械によりワタ状に細かくされていきます)

 

"毛七"の名の由来はウール70%使用の比率から来ています。(つなぎとしてポリエステル15%、アクリル10%、ナイロン5%使用)

繊維が短くなってしまう再生羊毛において、強度と風合いの両立を果たすための最適解がこの数値なのです。

尾州ウールといえば高い品質と豊かな風合いが世界中から評価されていますが、その原動力となっているのは人機一体となってその生産を司る職人と旧式の織機であることは疑う余地もありません。

シャトル織機やレピア織機で織られた生地は、生産性を重視した最新の高速織機に対して、ふっくらと優しくヴィンテージ生地のように着込む毎にその風合いを増していきます。



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(旧式の織機で丁寧に生地が織り上げられていきます)

 

今回「半纏(Japanese short coat)」に使用するのは、"ダブルフェイスのメルトン生地"

二枚のメルトン生地を接合糸により数ミリ間隔で密に二重織にすることで、しっかりとした厚みとコシを生み出し、防寒性と遮風性を飛躍的に向上させた、目付800g/mのボリューム満点の生地です。

旧式織機によって手間暇かけて織り上げられた高密度の生地を、両面起毛により多くの空気を閉じ込めることで、しっかりとした厚みと弾力性に富んだ柔らかさという着心地のみならず、冬の日常の中で格別の保温性を担保します。



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(両面起毛により多くの空気を閉じ込めることができる、弾力のあるダブルフェイスメルトン生地)



松代焼「陶器ボタン」(松井窯窯元 松代陶苑)
https://matsushiro-touen.com/

江戸時代後期より、長野県の松代地域を中心に盛んに生産されていた"松代焼"


安価な大量生産品であった他窯に圧倒される形で昭和初期に地域全体が廃業していたものの、1972年に当時の製法の調査研究の末復興し、2014年に晴れて長野県指定の伝統的工芸品として認定を受けました。

陶土には鉄分の多い地元の粘土等を使用し、灰、白土、銅など自然由来の成分のみを調合した釉薬を二重掛けすることで、素朴な造形・風合いと独特な"青流し"と呼ばれる青緑色の光沢を出しています。



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(松代陶苑に製作いただいた、完全別注の松代焼の陶器ボタン)


"松代陶苑"は、復興当初より松代焼の製作販売を行ってきた老舗窯元です。

私たちの地域活性化の取り組みとして地元の名産をアピールしたいという想いに共感いただき、「半纏(Japanese short coat)」に用いる陶器ボタンの製作を完全別注にて依頼いたしました。

全てが天然素材の原料を職人による手仕事で製作されているため、その出来上がりは形と色合いなど一点一点表情が異なります。

松代焼の味と魅力が詰まった、唯一無二の陶器ボタンが完成しました。



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(一点一点が松代陶苑の職人による手仕事によって製作されています)



内山紙「梱包資材/ブランドタグ」(阿部製紙)
http://www.uchiyama-gami.jp/index.html


江戸時代初期の1661年、美濃で製法を身に付けた職人が信州で紙を漉いたことから始まったとされる"内山紙"

私たちの半纏は、経済産業大臣指定の伝統的工芸品である内山紙の和紙に包んでお届けします。

原料は全て楮を用いており、丈夫で長持ちする特性を持ちながら通気性、通光性、保湿力に優れ、雪の上に晒す"雪晒し"という工程を経ることで得られる自然な白さは多くの人々を魅了しています。


 

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(梱包資材に使用する内山紙の和紙、嫌味のない自然な白さが特徴です)


親子2代の伝統工芸士を擁する"阿部製紙"の協力のもと、梱包資材に内山紙を採用することができました。

「決して安いものではないが、使ってもらわなければ意味がない」という貴重なお言葉に、再利用できる梱包資材というアイデアが浮かびました。

無事お客様のもとに届き、その役目を終えた後にもランプシェードやランチョンマットとして長くお楽しみいただけます。

またブランドの顔とも言えるブランドタグも同工房にて依頼し、こちらもまた栞として再利用いただけるデザインに仕上げています。


 

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(内山紙の原料となる楮、丈夫でしなやかな繊維が見て取れます)

 

キュプラ生地「ベンベルグ」(旭化成)
https://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/


"旭化成株式会社"がドイツ・ベンベルグ社よりその技術を導入以来、約一世紀を経た今現在、世界唯一の生産企業として上質を求める顧客へ向けて国内外を問わず供給され続けているキュプラ生地【ベンベルグ】です。

その原料は綿花を採取した後の種子の表面に残る産毛のような短い繊維です。

本来であれば糸にすることができずゴミとして扱われてしまうその素材を、高い割合で含有するセルロースに着目し、化学の力により再生繊維として活用しています。

天然由来故の生分解性により、焼却や廃棄による有害物質の発生を抑えることができるアースコンシャスな素材として注目を集めています。


「半纏(Japanese short coat)」の裏地として用いることで、半袖のTシャツの上からでもストレスフリーで羽織ることができるので、長いシーズンの間ご着用いただくことができます。


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(絹のような滑らかな質感が特徴の"ベンベルグ"、人にも地球にも優しい素材です)

 

自社工場による縫製(フレックスジャパン)
https://www.flexjapan.co.jp/

2020年、創業80周年を迎えた"フレックスジャパン株式会社"

シャツメーカーとして多くの製品を生み出してきた私たちの原動力である縫製工場は、千曲市の本社に隣接されています。

今もなお探求し続けている着心地へのこだわりと仕上がりの美しさは、歴史に裏打ちされた確かな強みです。



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(旧社名でありブランド名でもあった"高原シャツ"、多くのシャツが長野から全国へと届けられていました)


イタリアのメンズウェア見本市"PITTI IMMAGINE UOMO(ピッティ・イマジネ・ウォモ)"への出展。

自社ブランドである"軽井沢シャツ"の海外進出。

大量生産・大量消費から少量生産・少量消費への時代に対応するオーダーメイドで採寸縫製するMTM
(Made to Measure)体制の実現。

様々な経験が蓄積された本社工場は、他にはない独自の武器として「co:do(こどう)」を支えています。



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(半纏もシャツと同じく、千曲市の自社工場にて縫製を行っております)
 
 

4.半纏(Japanese short coat)のディテール

今回のプロジェクトのリターンとしてご用意している、「半纏(Japanese short coat)」を着用画像と共にディテールをご案内します。


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(男性:サクライ172cm / 女性:ニシザワ158cm)


体形の異なる男女が着用してもそれぞれの魅力が引き立つ普遍的なデザイン。

これは本来の和服の直線裁ちをベースにしながらも、身体の動きに合わせた洋服の曲線パターンを組み合わせることで、古き良き日本を感じつつも、時代に左右されないシルエットを実現しました。



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(女性:ニシザワ158cm着用)


左利きと右利きなど、人によって着用した際に差を感じないよう、機能的な部分は左右対称のディテールとなっています。

外側には縦30cm×横25cmの大容量のポケットが左右の裾に、そして内側の左右の胸には長財布も収納可能な内ポケットを配置。

ちょっとした用事であれば、ポケットに全てを収納して、手ぶらで外出することも可能です。



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(腰を覆うような大き目のポケットが左右の裾にあります)


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(長財布や携帯電話も楽々収まる内ポケットも左右の胸についています)


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(内ポケットは"松代焼"の陶器ボタンで留めることができます)


それぞれの着方でそれぞれの表情を見せてくれる半纏。

ゆったりとした身幅と腕回りになっているので、厚手のセーターを着用した上からでも、楽に羽織ることができます。



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(女性:ニシザワ158cm着用)


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(男性:サクライ172cm着用)


サイズの寸法表ならびに製品詳細
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5.最後に

最後までご覧いただき誠にありがとうございます。

古来より日本には誇るべき、技術や考え方がたくさんあります。

世界中に広がった"MOTTAINAI(もったいない)"という考え方は、まさにサスティナブルが叫ばれる今、私たちが立ち返って考えるべき言葉であると感じます。

「co:do(こどう)」は信州の未来を担う若者として、地元地域を大切にそして日本の技術や考え方に敬意を持って、信州からこのブランドの取り組みを発信していきます。

「半纏(Japanese short coat)」につきまして、また「co:do(こどう)」につきまして、何か気になることなどございましたら、何なりとお問い合わせください。



co:do / フレックスジャパン株式会社
 櫻井 太河 (サクライ タイガ)
  〒387-8601
  長野県千曲市屋代2451
     Tel : 080-5147-1617
     Mail : codo@flexjapan.co.jp
     URL : https://c-o-d-o.jp
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     Note : https://note.com/_codo_