私はケアマネジャーをしています。今年で16年目になります。
「ケアラー(介護をする人)の力になりたい」と思ってこの仕事をしてきました。
この仕事をしていると、「もし、昔の我が家にもケアマネジャーが来てくれて、子供の頃の私の、色々な話を聞いてくれたとしたら、私はどんなに救われただろうか。」と思います。
もし当時の我が家にケアマネジャーが付いてたとしても、徘徊している母を探しに行くことや、排泄物の片付けは、結局は家族である私がやらざるを得なかったと思います。それでも私の気持ちとして、「私の苦労を分かってくれて、励ましてくれる人がそばにいる。」と思えるだけで私は、前向きに頑張れたのではないかと思うのです。
このように、気持ちを支えるという事は、ヤングケアラーだけではなく、日々家族の介護を担っている、全ての介護者に対して大切なことだと思っています。
だから今私は、ケアマネジャーとしてご家族の方から介護の相談を受けた時には、「とにかく行って話を聞こう。まずは、ご家族のやり場のない思いに小さな風穴をあけよう!」そんな風に思いながら訪問しています。
ちょっと話を聞いてあげたり、声を掛け合うだけで、人は頑張れると思います。困難の中にある人を孤立させない地域を作りましょう!
プロジェクトオーナー
一般社団法人 生活互助支援の会